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実は某所で、お友達の女子高パロとコラボさせていただいているのですが
最近書いた話の冒頭部分が、自分でやってて半官と間違えそうだったので いっそのこと自分でパロってみた。途中でちゃんと(?)分岐します。 あっそうそう、タイトル通り女子高パロなので二人とも女体化です← 百合かどうか、というよりカプかどうかも微妙な線ですが。
その探し人を、竹中半兵衛は別棟の生徒会室で見つけた。
「ここにいたのか」 呼びかけると、窓辺に立っていたその生徒は静かに振り返った。 艶やかな黒髪の中に交じった銀色の房が、西陽を照り返して鋭く光る。 生徒会機能を担う役員、その新たな世代を決した選挙の直後だ。 しかし、開票の最中はおろか、直後に行われる手続の場にさえ 彼女は姿を見せなかった――現職の役員であるにもかかわらず。 そのくせ、選挙の結果だけは、既にその耳に入っているらしい。 まさか本当に、改革の時とやらを招いてみせるとは――と。 感嘆するような言葉の後に、同じ平坦さで付け加える。 「……もっとも、火種が完全に消えたわけではない」 低く抑揚のない声に、半兵衛はしかし明るい声で応じた。 「それは、若い子たちの問題。俺たちが心配することじゃないよ」 生徒会長の座を勝ち取ったのは、同じ恩師の薫陶を受けた後輩たちだった。 しかし、全ての役員の座が、その一派で占められたわけではない。 たとえば会計や書記といった、生徒会の運営に欠かせない地位には 決して友好的とは呼べない、別の派閥の生徒らが選出されている。 その意味で、彼女の読みは正しかった。 だからこそ半兵衛は、喝采に湧く後輩らの傍を離れ、彼女を探したのだ。 開票の場にいなかった唯一の役員に、今後のことを伝え―― 同時に、無用な憂いに捕らわれてはいないかを、確かめるため。 「話を戻すよ。こんなところで、たった独りで何してたの?」 問いかければ、彼女は再び窓の向こうに視線を向ける。 「……下らぬ情だ」 彼女が役員として在籍した期間は、半兵衛らのそれよりわずかに短い。 何故なら彼女もまた、補欠選挙を経て役員となったからだ。 それでも、任期を振り返れば、思い起こすことは少なからずあるのだろう。 他でもない半兵衛自身が、彼女と行動を共にしてきたからこそ、わかる。 「……卿との交わりも、これまでか」 西陽に照らされる背は長身でこそあれ、決して頑健なものではない。 しかしその双肩に、彼女は役員としての責務を全て負おうとしてきた。 それどころか、後任が決まった今もなお、その重荷を下ろそうとはしない。 決して器用とは言えない、しかし直向きなその姿を、半兵衛は忘れないだろう。 良い意味でも、悪い意味でも。そして――今までも、これからも。 「何言ってるの、官兵衛殿」 前触れもなく駆け寄り、その背に顔を埋める。 長身は衝撃を受けてわずかに揺れたが、振り払おうとはしなかった。 「任期が終わったって、俺たちはずっと一緒」 初めて出会った時は、他者を近づけまいとする気配で張り詰めていた背。 それが次第に和らぎ、こうして寄り添えるようになるまで、共に過ごした。 「この学園を変えていく、志は変わらない。……そうでしょ?」 今さら手放そうなどと、誰が思うものか。 「……死んでも、離さないからね」 重ねられた手の体温は半兵衛のそれより低く、だが確かな暖かさを持っていた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ちなみに、元の作品はこれです(ぴくしぶ&やっぱり女体化注意) PR |
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