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【2025/12/31 18:16 】 |
【偽予告】地方領主サスペンス劇場【BSR3】
本をお手に取ってくださった方ならご存知かと思いますが、
C-7には本の余ったページに偽の次回予告を挿入する習性があります。
先日発行した姉小路×尼子本でも、当初はページが余るかと思われたので
追加の短編と同時進行で偽予告を用意していたのですが、
無事に本文が規定のページ数に収まり、めでたくお蔵入りと相成りました。

……が、何となく勿体ない気がしたのでブログの方に転載してみる。
べ、別にバレンタインを血みどろにしたかったわけじゃないんだから!
勘違いしないでよね!←

今回は内容にミステリ要素を含むので、アオリ文のみ。
「メメント毛利」のような、細かい設定や核心部分は伏せております。
べ、別に考えてないわけじゃないんだから!勘違い(ry

「この戦いが終わったら、皆で遊びに行こうな!」
そう言い残し、神流川の領主は姿を消した。

「不器用なりに、手がかりを見つけました。義兄上の行方は……」
そう言い残し、窪田の領主は姿を消した。

「俺は無敵の主人公!ここは俺に任せて、お前は国に戻れ!」
そう言い残し、上杉に仕える将は姿を消した。

「亡者のみが知る真実、答えてたまわ……ふむ、かような夜分に客人か」
そう言い残し、恐山の領主は姿を消した。

残された領主は二人。
「今まで馴れ合ってたのは、全部このためか」
月山富田城の領主は、月下に白刃を翳す。
「所詮、お前も同じか!言うことだけは立派な、あの頭でっかちと!」

「私は、誰も殺していない」
帰雲城の領主は、深緑の中で両腕を広げる。
「皆――この森で、眠っているだけだ」

居城も目的も異なる領主たちが、何の前触れもなく行方を眩ませ、命を落とす。
誰が、何のために。真相に気づかぬまま、生き残った者らは剣を手に狂い舞う。
さながら、魔に魅入られたかの如く。

信じ、求め、疑い、傷つけ、最後に残るものは何か。
全てを知るのは、梢に懸かる蒼白い月だけ。

地方領主サスペンス劇場「蒼葬の森の逢魔時」

「私の願いは、一つだけだ」
「お前を――連れて逝きたい」

そして、誰もいなくなる。


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【2011/02/14 19:03 】 | BSR | 有り難いご意見(0)
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